電話博物館

電話の歴史をお楽しみください。

デルビル3枚磁石電話機

デルビル磁石式壁掛電話機の標準品。3枚とは3枚発電機の使用を意味し、デルビルとは送話器がデルビルタイプであることを意味している。デルビル送話器は、送話口より唇を少々離してもよく通話できた。音量が豊かで、古くから一般に愛された電話機。

送受器付5枚磁石壁掛電話機

本機は1回線に多数の電話機を連結する共同線式に適合する電話機。共同線式とは、1回線のうちに2個以上の電話機を接続する方式。各電話機に別々の回線を敷設するよりも経済的なために、この方法が採用された。例えば、比較的長い線路で、その沿道付近に数個の電話機を設置するときに使用された。

特別高圧線保守用電話機

この電話機は、特別高圧送電線に付随もしくは平行して架設されている送電線保守用電話線での使用に適した電話機。高圧に対して、使用者を安全に保護するように設計されていた。

携帯電話機木箱入り

木箱の中に磁石式電話機を収めたもの。木箱で電話機を保護しているために、多少の手荒い扱いにも耐えることができた。また、電鈴音も通常よりも大きいので、野外において呼び出し音を確実に聞き取ることができるという特徴を備えていた。通話用電源としては乾電池が箱内に収容されている。主に野外での修理等を仕事とする工夫さんが使用した。

携帯電話機皮ケース入り

磁石式電話機を皮のケースに収め、肩掛け携帯できるようにした。木箱入りと異なり、通話用乾電池は電話機には付属していない。皮箱の大きさの目安、幅:20cm 奥行き:9.5cm 高さ:24cm、付属品込みの重量:5.4kg

1号磁石電鈴

標準磁石電鈴で、磁石式電話機の増設電鈴として用いられた。

2号磁石電鈴

1号磁石電鈴と構造は同じだが、音色が異なる。同室内に数個の電鈴を設置した場合に、音の混乱を避けるという利点があった。

乙種羽子板電鈴

磁石式電話交換機の夜間用電鈴。

3号M磁石式卓上電話機、4号M磁石式卓上電話機

明治30年に送受話器が一体となった斬新なデザインのデルビル磁石式甲号卓上電話機が誕生した。これらはその進化系で、筐体が木からベークライトへと変化した。昭和製。原理は昔の磁石壁掛式電話機と同様。

4号自動式卓上電話機、4号自動式壁掛電話機

昭和25年に、それまでの3号自動式卓上機をさらにスタイリッシュにし、性能も向上させた4号自動式卓上電話機が誕生した。その翌年から、日本は特需景気に沸き、電話機の需要が飛躍的に伸びた。

筒型受話器

共電式加入者受話器と称され、磁石式、共電式及び自動式電話機で使用する。接続コードや取付端子が筒内に設置されているので、故障が少なかった。

背面板

壁掛式電話機を取付けるための電話機付属品。茶色のラッカー仕上げが一般的だったが、 黒色仕上げのものあった。